人が一日でできることと、ちょっと不思議な話 その2

飛行機に乗りながら、深夜の便を飛ぶ機内の天井を、うっすら眺めていた。ほんのり線のようになった機内の明かりは、邪魔にならないくらいの明るさで、薄青い天井のライトと相まって、星あかりのようだなとその時思った。

スカイマークは、私がはじめて心のままに飛び出した私を星と一緒に連れて行ってくれた、思い出の飛行機だ。機内で配られたコーヒーと、少し小ぶりなキットカットには、シーサーがいた。

どきどきしながら、人生で初めて降り立った沖縄の那覇空港は、花の匂いがした。

着いたのは深夜で、ホテルなんてものも、とってなくて、タクシーのおじちゃんに那覇空港から一番近い漫喫に連れて行ってもらった。まぁ夜の中、予約が始まる8時に向けて電話でとれるかどうか、一睡もできなかった。

世が白んできて、朝を超えて、8時前にいそいそと店の外に出て10分前に我慢できずに電話をフライングしてかけてみた。

繋がらなかった。

繋がらないんかーいっ!!いや通話中!誰だよ私みたいにフライングしてるやつ!!まぁ私もフライングしてるから何にも言えないけど!!!

そのまま8時になって、必死にかけ続けるも変わらず、ずーーーーーっと通話中。

そのまま時間だけが過ぎ去って、気がついたら20分経っていた。うっすらうっすら、滲むように「ダメかもしれない……」と想いが滲み出てくる。私にその人を教えてくれた人の声が耳に蘇る。

「縁があったら、会えるよ」

ほんとかな、ここで予約取れなかったら、私なんのために深夜に飛行機飛び乗って、沖縄まで飛んだんだろ。そんなことをじわじわ思っていた、そして30分近くが経とうとした最後のその時、頼む〜!!と神頼みをしていたその時、ついに……

プルルルルルルルル

回線が繋がった。次の瞬間、ガチャと電話をとる音ともに受付のおばちゃんが出た

「よ、予約まだ取れますか!!!」

そう食らいついたら、なんとまだ取れた。私が最後の一枠だった。レンタカーを借りて、向かったら、ギリギリちょうどの時間だった。

へにょへにょと、電話を切った私は、沖縄の青い空をふり仰いだ。

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